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余生
何事モ十年デス。アトハ、余生ト言ツテヨイ。(太宰治『右大臣実朝』)
5分で哲学
しばしば家では教育テレビなんぞをつけっぱなしにしてだらだらすごしているのですが、今日はこんな話をやっていました。
「先生に『自然のものを持ってきてね』と宿題を出され、蝶を捕獲しにいくも失敗。結局ペットの犬を連れていきました」
まあこの時点でペットは自然のものなのかとかそもそも犬は狼が家畜化した生き物でとか突っ込めるのですが、さり気なく書いていない重大なポイントがさらに大きな問題を提起します。すなわち、

この話の主役は、ミッフィー。

ウサギですよ、口が×の。言うまでもなく。そもそも自分を連れてったって自然だって言い張れるんですよ。何を考えて先生もこんな宿題を出すかね。例の世界一有名な黒いネズミが犬を飼っているという問題とあわせ、自然と不自然の境界線について思索してしまいます。
ミッフィーワールドもウサギとかブタが二足歩行して文化生活してるわりに犬は家畜という微妙な世界ですが、思うにあの世界は遠未来なのではないでしょうか。文明発展の途上、遺伝子操作によって様々な動物の特性を発現させられるようになり、いつしか人類の外形はもはや動物と区別がつかないくらいまで変化してしまいました。そして起こるカタストロフ。文明は崩壊し、人類は新たな世界を構築、ようやく穏やかな農村での田園生活を営めるまでに世界は回復したのでした。しかし旧時代に改造された遺伝子は回復することはなく、人類と家畜の姿形はわれわれの目では区別できないほど相似したままなのでした。こう考えればあのウサギめいた生命体が自然とみなされないことは容易に説明できます。きっとあの後、ミッフィーたちは自らの奢りによって破滅した旧時代の文明について授業を受けたに違いありません。そうして彼らは己の業を戒め、科学に溺れることなく自然とともに生きることを決意してポピーさんの畑から果物とかもらって帰るのでしょう。
あの牧歌的な雰囲気の裏にこんな壮大な物語が隠されていようとは、ディック・ブルーナは実に偉大であるなあとくだらない妄想にふけりながら、私は続けてえいごであそぼも観たのでした。終わり。
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