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余生
何事モ十年デス。アトハ、余生ト言ツテヨイ。(太宰治『右大臣実朝』)
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輝く命
シレンはのんきにやってますが、それはそれとしてグレッグ・イーガンの短編集『ひとりっ子』をすごい勢いで読んだんですよ。
イーガンを読んでいると幸せになれるわけです。おそらくイーガンにおいてしか読むことのできない思考プロセス、明らかにどっかでインチキされているに違いないのに納得させられてしまう屁理屈、そしてそこから描き出される人間なるもの。いかにも陳腐な表現ですが、こうした省察に浸りまくれるのがイーガンでありとても楽しいのです。
アイデンティティ問題に関する話が多いのが今回の短編集の特徴でしょうか。いつもに比べてもひときわそうした作品が多い印象ですね。ただその中で異彩を放っているのが超数学的超絶大暴走超衝撃傑作『ルミナス』。難解な数学理論から描き出される異形のビジョンと、そこからもたらされる数学的ファーストコンタクトとでも言うべき遭遇。前に(ていうかアンソロジーに入ってたルミナス読み返した時)このフレーズでググったことあるんですがまともにヒットしなかったので、たぶんこんな話他にないんでしょう。長編における論理の暴走ぶりを短編に押しこんだような傑作です。
あとは『決断者』と『オラクル』が個人的にお気に入りかな。物理的に人間存在を突きつめていった時に達する地平として、ある種対照的なありようを見せつけてくれる2作です。『ふたりの距離』は珍しくちょっとウェットに落ちてるのでどう解釈していいか途惑い。『オラクル』と『ひとりっ子』をキャラクター小説的に読むのは反則なのでしょうが、そういう読みが自分の中で許容されるのは興味深い。
さてさてこれで満足しつつ次はいつかなあと思うわけですが、『TAP』は来年中ということしかわかりません。んでその次はテラネシア待ちかなあ。その前に『プランク・ダイブ』その他入りの短編集が出るかどうか。
↓アマゾン貼っておきますが、いきなりこれから入るのは微妙かも。既刊ネタ利用作品ありますしね。未読の方々は素直に『祈りの海』あたりから読み進めるとよいですよ。

ひとりっ子 ひとりっ子
グレッグ・イーガン (2006/12)
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