プロフィール

扇智史

Author:扇智史
リンク/アンリンクはフリーです。
ご連絡はonly.gizmo*gmail.comへ(アステリスクを小文字アットマークに変換してください)お仕事の連絡大歓迎です。それ以外の見知らぬ方からのメールに対しては基本的に返信等できかねますのでご了承ください。

最近の記事

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

余生
何事モ十年デス。アトハ、余生ト言ツテヨイ。(太宰治『右大臣実朝』)
生命ブレーカー
基本的に人間というのは死ぬようにできてるんですが、そのくせ放っておいてもなかなか死ねないという不便な生命体です。
たとえば生きる目的が失せ果てている時節などは生きたくない生きたくないと思ったりするわけですけど、思ってるだけでは死ねないんですよね。死にたいという強い衝動があれば行動に移せますが、生きたくないという消極的な欲求はせいぜい一日布団にくるまってもう二度とここから出ずに飢えていこうという後ろ向きな決意を引き出すだけで、たいてい腹が減るか暑苦しくなるかして起きてしまうのです。そして起きたら負けで、いつも通りの日常がいつも通りにすぎていくのでした。
生きたくないという欲求が臨界に達したら何もしなくても死ねるというスイッチが人間に搭載されていれば、けっこうみんな自然死しちゃうような気がするんですよね。少なくとも私ならします。こういう奴は生きてても役に立たないので、もし神さまがインテリジェントに人間を設計したなら、こういう効率的な間引きシステムを備えておいてくれてもよかったんじゃないかなあ。自然進化に任せておいてはいけませんね。
スポンサーサイト
電子のあわい
FC2は秒まで指定して時間差投稿が可能なわけですが。
たとえば1週間後まで更新を指定しておけば、その間に筆者が何食わぬ顔で旅行に出たりしていてもちっとも気づかれないでしょう。もちろんブログサーバ内にはデータがあるので、サーバ側の管理者はチェックが可能ですが、一般読者はそんなのはまず意識しません。
旅行なんて回りくどい表現をしましたが、つまり死んでも気づかれないって意味です。
自ら死を選ぶ頃合いには、きっと私は数日先まで更新予定をいれておきますね。前半はいつも通り、後半になったらちょっと不穏な気配を漂わせるのもいいでしょう。未公開原稿をzipに詰めてばらまいてみたり、編集部の裏事情をぶちまけてみたり。そんなこと何もしないかもしれません。
いずれ、最後の日にはもう自分がこの世にいないだろうことを表明します。けどそのときになってさえ、証する術はないのかな。しょせんはウェブの彼岸と此岸。その際は更新用のPCは破棄し、パスワードも残しませんから、サイトはただ残存するのみ、誰も更新できません。
死という事実は技術ゆえに隠蔽され、架空の生がそこには残る。現代にはなかなかふさわしい、気の利いたクリエイティビティではないでしょうか。
……もうひとこと加えようかと思いましたが、やめておきます。言わずもがなですよね。